駄目人間は今日も

鬱病を持っている駄目人間サラが吐瀉する徒然エッセイ

パッチギ

パッチギ!

先日「この世界の片隅に」を観た。

とても素晴らしい作品で、中盤からラストまで、ずっと泣き続けてしまった。

劇中歌として使われていた「悲しくてやりきれない」を聴いて思い出した映画作品があった。

井筒和幸監督の「パッチギ!」。

 

映画「この世界の片隅に」その作中かなり序盤で、カバーされた「悲しくてやりきれない」が流れる。

このチョイスの時点でわたしの中に2つの感情が芽生えた。

 

  1. お、この曲使うんだ、いいセンスじゃん、期待出来るかも
  2. え、この曲使っちゃうの……内容しょうもなかったら怒るからな…!

 

つまり、この曲をとても評価しているんだ、わたしは。

結果的にいえば、「この世界に~」は凄まじく良い映画だったので、全然満足。

あー良かった。

でこの曲を再認識した作品である「パッチギ!」を思い出した。

 

この映画、知らない人は全然知らないかもしれないけど、公開当時はなかなか世間がざわついたんだ。

わたしも実際に観るまでは無意識に色眼鏡で捉えてしまっていた。

とあるCG監督の友人から超プッシュされたので、彼が勧めるのなら観てみようと思い劇場に足を運んだ。

 

で良かったんだ、この映画。

 

この作品を見てから井筒監督を単なる酔っ払いのおっさん(失礼)と思っていたコトを猛省し、その他の監督作品も多く観た。

劇場で泣かされたけど、その感動を呼び起こす上で大きな役割を担っていたのが音楽で、「悲しくてやりきれない」が絶妙な使い方されてるんだよね。

 

オダギリジョーが歌う「悲しくてやりきれない」

オダギリジョーはイイ意味で本当にズルい俳優さんだと思う。

見た目カッコいいし歌までこなすし、演技も個性的。

ついでに嫁さんも綺麗(まだわかれてないよね?)。

彼が演じている劇中のキャラクタ、実はモデルがTHE ALFEE坂崎幸之助なんだって。

 

この辺りの詳細は特典ディスクのメイキングに詳しいのだけど、そういった背景もあって役名も「坂崎」。

劇中は塩谷瞬さん演じる主人公・康介にギターを教え、世界には様々な価値観があるコトを示唆してくれる、兄貴的存在として描かれる。

 

そらカッコイイわ。

 

物語は、在日韓国人女子と、ヘタレで音楽に目覚めたばかりの日本人男子との恋愛を軸に、在日韓国人高校生vs日本人高校生の喧嘩、朝鮮を取り巻く色々の課題や問題、など多くの要素を取り扱っている。

 

セリフの内容が問題アリとして、TVCMが放送中止になったりもしたそうな。

それ程に歴史的な経緯がまだまだ日本ではデリケイトなのだと知った。

 

がこの作品はそういった色々の軋轢の中で、若者らしい不器用で直線的な気持ちを描いた、素晴らしい作品なんだ。

 

井筒監督やるじゃん!

誤解してたごめん!

 

わたし自身は、娯楽作品としてこの作品を絶賛したい。

単純に超面白いし、涙も流れた。

本作、色眼鏡で敬遠するには勿体ない。

 

井筒監督の作品は、この「パッチギ!」が一番好き。

他にもイイのがあるけど、ちょっと桁違いね。

個性の強い役者さんも多数出演されているので、クセも強いんだけどね。