駄目人間は今日も

鬱病を持っている駄目人間サラが吐瀉する徒然エッセイ

鬼灯

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週末が怖い。

金曜日の晩などは恐怖の入口。

世間では休み前の浮かれ時で、 遅い時刻までみっともない酔っ払い達が 偽の幸福感を表現している。

 

わたしは行きずりの酒や、値札のついた誰かを使って嫌なコトを忘れる行為を否定しない。

人間は絶望的に弱いのだから自分を慰めるコトをせっせとしないと簡単に壊れてしまう、のかも知れないと思っている。

お金を使って、例え偽物であってもいいから幸福感を疑似体験したがるのは実に人間的だと思う。

 

ただわたしは、そんな感覚や行為を人間的であると肯定しながら、自分がそういった偽の幸福感で慰められないコトを随分と昔に知った。

お金や他人との関わり合いが運んでくる幸福感で意識が鬼灯のように艶めく時間は、ほんの一瞬で終わる。

そして恐怖している。

 

月曜日に加速し始めた意識は、金曜日の夕方まではほぼノンストップで走り抜ける。

仕事がわたしの意識の大半を蹂躙してくれるからね。

仕事が忙しいと嘆く人をよく見かけるが、わたしは忙しさに救われている。

忙しさは、わたしの高い回転率を粛々と維持しつづける。

だから、もしかして暇を持て余してしまうかもしれない土曜日を前にして、恐怖する。

偽の幸福で慰められず、本当の幸福も手に入れられず、でもやらなければならないコトがなく ただ平坦な時間だけが過ぎるかもしれない週末。

 

週末は独りで無意味と思える行為に時間を費やす。

意味のあるコトを実行してしまったり、楽しみを見つけてしまったら、それらが途切れた時の虚脱感にわたしは耐えられない気がする。

山を作らなければ谷も生まれない。

繋がらなければ切れない。

創らなければ壊れない。

 

土曜と日曜は、自分を騙す作戦を 必死で探しまわる。

波一つない鏡のような水面を、ただそのままの状態に保つ為の作戦。