駄目人間は今日も

鬱病を持っている駄目人間サラが吐瀉する徒然エッセイ

意識

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わたしは、とある電鉄の車両に乗り込むと力がスポンと抜ける。

抜けるというか、全身に力が入らなくてフラフラとしゃがみ込んでしまうのだ。

運が悪いと意識が遠退く。

というコトはつまり、混んでいる車両には乗るコトができない。

空いている車両を探すかそもそも混んでいる時間には乗らないというコトをしなくてはならないわけ。

 

これは体調をある時悪くして以来続いている厄介事で、もう慣れたものである。

不思議なのは、別の電鉄車両だとなんともないの。

かといってじゃあ電車内で何かトラウマとなるような経験をしたのかといえばそうでもなく、全くもって謎。

 

何れにせよ、そうなる可能性がある以上、いくつか予防線を張る必要がある。

できる限り誰かの世話にはならないように生きたい派、というかこういうケースで見知らぬ他人に迷惑をかけるなどは何としても避けたい。

 

辛うじて効果があったのは、暖かな飲み物を手に持って温度を感じておくコトと、周りの音を一切遮断できるようにイヤホンで爆音を聴くコトだった。

色々を試すそれなりに面倒な歴史の成果だ。

 

わたしはかなり以前からかなり喧しいタイプの音楽を好んで聴く傾向があるので都合が良い。

これがもし静かな音楽のみを好む性質だったならなかなか辛かったのかもしれない。

 わたしは電車に乗る前は必ずiPhoneにイヤホンを差し込む。

「LOUD」という名前のプレイリストを作ってあるので、このリストをシャッフル再生する。

 

目を閉じて温度を感じながら鼓膜を震わせる。

 

脳内は音の洪水で満たされる。

怒りや哀しみの感情が押し寄せてくる。

走り出したくなるような衝動が沸き起こる。

 

そうしている間は、わたしは意識が保てるし、自分を捕まえていられる。

 

電車が目的地に到着して降りる頃には、わたしは酷く疲れている。

それなりに肉体に無理を強いる行為なのかもしれない。

ただわたしは、エクストリーム・ミュージックによって生かされているような気分になる。

 

生きていられるなら疲労などどうというコトはない。

力が入らない恐怖に比べれば、生を実感できるのだから遥かにマシだ。