駄目人間は今日も

鬱病を持っている駄目人間サラが吐瀉する徒然エッセイ

炎上

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世間では時々「炎上」という言葉を使って、ある状況を端的に表現する。

最近また炎上しているんだって、と耳にしたわたしがサラです。

炎上ってなによ

いつも思うのだけど、どういう状態を「炎上」を呼ぶんだろうね。誰か有名人がTVとかSNSでいったり書いたコトにたくさんの人が反応した状態、っていう理解でいいのかな。

その状態で更に、否定的な反応をした人が多い状態、という条件もくっつくのかな。「炎上」といわれているような状態で、たくさんの人が喜び絶賛しているというケースが記憶にないから、たぶんそういう条件も込みで「炎上」っていってるんだろうね、きっと。 

わたしは、それなりに偏った人生を送っているような気もするし、平々凡々とした日常を繰り返しているだけのような気もするし、自分がどの程度平易な人間、どの程度平均値に近しい人間なのか判断できない。

判断できないけど、たぶん情報感度的な話でいえば、真ん中くらいかもしかしてちょっと上くらいのアンテナを持っているような気がする。

「えっ。こんなに話題になってるのに知らないの?」みたいなコトで驚かれたりするのだけど、それもごくごく稀なコト、だったと思う。

そんなわたしが「炎上」といわれるような話題を、「炎上している話題」として知るのは主にネット上で拾った情報からだったりする。

「否定的な反応をした人が多い」というコトなのであれば、リアルな生活の中で「あの人があんなコトいってたけど、わたしはそれがどうにも許せない!」みたいなコトを主張する人が何人かいてくれそうなものだと思うんだけど、そういうケースは経験したコトがないんだよね。

「炎上した話題がネットに流れていたね」という話題を聴くコトはある、確かに。または「こんな話題がネットで炎上しているってネットでみたよ」とか、似てるけどちょっと違うニュアンスで聴いたりもしたかな。

いずれにしても発端はネットであって、文句や糾弾を実行している人がリアル生活内で散見されたというコトではない感じ。

これって「炎上」っていう状態そのものが、ネット上の誰かによって作り上げられている可能性ってないのかな。

炎上は作られている?

まったく何もない状態でも可能かもしれないけど、たぶん何かしらのきっかけとなる出来事があると「炎上」させやすいのかも知れない。

例えば多くの人が批判的なコトをいいそうな話題とか、批判してもその行為が正当化されやすい話題とか、批判するコトが褒められるような話題とか、かな。

まったくデータのない仮説で書いちゃうと、「炎上」が生まれた瞬間はまだどこも「炎上」していなくて、ただ誰かが多くの人達にとって乗っかりやすい話題の種をまいただけ、の状態なんじゃないかな。

「炎上している」とネットで書けば、誰からもソースの開示を求められるコトなく「炎上した」コトになって、後付けでその「炎上」している話題に多くの人達が便乗し始める感じ。

じゃあ何故、誰が、どんな動機をもって「炎上」を作るのかといえば、色々な理由があるんだろうなって思う。妬み、嫉み、悪意、は判りやすい。

あとはメディアとしての拡散力を獲得したいだとか、トラフィックを稼ぎたいだとか、話題そのものは何でもよくて二次的な目的を動機としたケースもあり得るかもしれない。

誰かの様々な動機によって、「炎上」は都合よく生み出されているような気がするんだよね、なんとなく。

インターネットの功罪

その動機を満たす為には「炎上」案件に便乗する多くの人達や、無自覚に拡散してくれる人達が必要になるわけだけど、これは残念ながらほぼ無限にネット上にいる。

インターネットは自宅の自室であると同時に、隣の家の庭でもあり、海外の名も知らぬ街でもあるように、時間と空間を飛び越えてしまっている。

厳密な意味で飛び越えてはいないと思うけど「飛び越えたような気分」になれてしまうのは多分間違いない。

「便乗する多くの人達」は、誤解しているような気がする。

インターネットで見かけた話題は、自分に向けて世界のどこかから発信された情報だという勘違い。もちろん意識上ではそんなコトはないと判っているはず。

自分の個人名宛てに書かれたものでもない限り、アクセス可能な大衆に向けて発せられた情報だと判っている。

でもそう認識していながら、まるで個人として情報を受け取ったかのような振る舞いをしているように思えて、それが不思議だなって思う。「いいね」によって情報拡散に加担したりリツイートで短い意志表明を行ったり。

それってネットでは今や当たり前の行為として誰でも気軽な行為と捉えていると思う。でも本来とっても個人的な行為で責任やリスクも発生するものだとわたしは思うんだ。

自分の顔や体を晒しながら、自分の足や腕を使って、となれば「炎上」なんてしないような気がする。

つまりそれは、「主義主張の表明」だからだよね。

リアクションしたくなる人々

よくネットの匿名性が「炎上」を助長したり集団リンチのような状態を引き起こすのだという話を目にするのだけど、そういう側面は確かにありながらもそれだけではないなって思うんだ。

つまり無意識に「自分は情報にリアクションする必要がある」と感じてしまっているんじゃないかな、っていうコト。これまでリアル生活ではそんなコト一切してこなかった人が、リアクションしなくてはならないという強迫観念に囚われているような気がしてならないんだよね、わたし。

誰でも世界に向けて発信できる環境がインターネットの特性。その環境に触れたら「発信しないといけないような気になる」んじゃないかな。

わたしの想像では、人は潜在的にそんな強迫観念を持っていて、インターネットの普及によって欲求充足の手段を手に入れたんだとしたら、「炎上」させたい人にとってこの理屈はとっても相性が良かったんじゃないかな。

「なんとなく情報の発信や拡散に関与したい」という薄い欲求を持っている人達にとって、行為そのものには大した情熱も持っていないから、話題自体はなんでもいい。

ただその行為によってリスクを負いたくはないから、誰かが「炎上したぞ」と叫んだ話題に軽く触れ、かつ攻撃されにくいスタンスの主張であることが望ましいんでしょ。

そんな感じなので、リアル生活において同様の主張を声に出す人がいないんじゃないかなって感じている。

わたしは他人がどんな話題に便乗しようが全然構わないし気にならないんだけど、欠損した状態の情報で誤解したり、誤情報に踊らされるのを目にするのは、ちょっと不快なんだよね。 

ネットで軽く目にしたような「炎上」しているといわれている「扇情的なタイトルの話題」に便乗して、「いい人がいいそうなコト」をツイートする。

これってすごく簡単な行為で心理的なハードルも低い反面、その結果誰かが大きなダメージを受ける可能性をはらんでいる。

 わたしはそれなりに自分で情報を拾った上で思うのだけど、例えばベッキーさんも長谷川さんもキングコング西野さんもウーマンラッシュアワー村本さんも、嫌いになれなかった。

嫌いになれないと書くと語弊があるか、つまり悪人だと思わなかった。「あれ?多くの人に嫌われてるみたいだけど、そうでもなくない?なんで?」と思って調べれば調べる程、むしろ立派だなとか気の毒だなとか、肯定的な感情を呼び起こされたんだ。

最後にヒトコト 

変な理屈だけど、「炎上」案件に触れるたびに、わたしは色々な人のコトをより深く知る機会を手に入れる。

わたしはまだ、自分の感情が激しく揺さぶられるような「炎上」を目にしていないだけなのかもしれないんだけどね。