駄目人間は今日も

鬱病を持っている駄目人間サラが吐瀉する徒然エッセイ

好きな作家 其の壱 -小説家 国内編-

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お題「好きな作家」

調子にのってお題スロットを回してみた。これしばらく遊び半分に書いてみようかな。意外に自分自身が楽しめるぞってコトに気が付いた、わたしがサラです。

好きな作家、ってどういうジャンルのコトをいうんだろうね。文筆家のコトを指すケースが多いんだろうと思うんだけど、アートの世界でも作家って普通にいうし、イラストレータの方、漫画を描かれる方、も作家っていうよね。というワケで、思いつく好きな作家さんを列挙するシリーズを開始してみようと思う。まずは国内小説家編。

小説家

小説を読むのは大好きだ。日本の作家さん、好きな人がいるいる。特に変わった趣味でもないと思うから気楽に眺めてね。有名作家が多いよ。ちなみに作家名あいうえお順で。

綾辻行人

十角館の殺人〈新装改訂版〉 「館」シリーズ (講談社文庫)

日本の本格ミステリといえばこの人が一番好きかな。デビュー作から続いた「館シリーズ」もいいし、変化球としては、凄惨な殺戮描写が明らかにイキ過ぎの「殺人鬼シリーズ」もいい。文章が知的で気持ちいいんだな。

大槻ケンヂ

ステーシーズ 少女再殺全談 (角川文庫)

ミュージシャンとしてのオーケンも大好きだけど、小説家としての彼の作品も、わたしの胸の奥に突き刺さってくる。小説のテクニック的には平易なんだろうね。ただ彼が構築する世界観においては、そのテクニカルではない文章がよく似合っていると思う。するすると注がれるが如く心に沁み込む文章だと思うんだ。よく泣かされるんだよね。

貴志祐介

黒い家 (角川ホラー文庫)

エンタテインメントっていうと、貴志作品が思い浮かぶ。キャッチーな設定、興味をそそられる仕掛け、雰囲気たっぷりに突入するクライマックスなど、読み手に対するサービス精神が高いレベルで商品化されていると思う。映画化されたりもしているから映画作品として認識されているタイトルが多いかもね。でも、当然ながら原作こそ至高。読みはじめたらやめられないから。

北沢慶

ソード・ワールド2.0 ルールブックI 改訂版 (富士見ドラゴンブック)

国内作家からちょっと変わったところで、北沢先生も紹介しておくね。ソード・ワールド2.0の原作者であり、小説家であり、ゲーム・デザイナでもある。テーブル・トークRPGという極めて狭義なジャンルのエンタテインメントを、平成の時代において確実に成長させ続けている異端の才能なんだよ。そもそも「リプレイ」という表現形式そのものは彼の発明ではないんだけれど、北沢さんの作家性が溶け込んだリプレイ作品は、読み手の好奇心を大いに刺激してくれる高純度のエンタメ作品だと思う。正直、勧めたいけど、どう勧めてよいのやら判らない作品群。

京極夏彦

文庫版 魍魎の匣 (講談社文庫)

知的な文章、というか偏執的な文章、という意味で大好きなんだよね。細かな論点を、隙間なく正しく伝えようとする欲求が、彼の「創作意欲を駆り立てる原動力の一部」であるコトは間違いないと思う。処女作「姑獲鳥の夏」の序盤、関口と京極堂の会話劇だけで多くの頁を使ってしまうパワーバランスに身悶えしながら読んだ。たぶんフォロワーたる作家は登場しないだろうと踏んでいる。

黒武洋

そして粛清の扉を (新潮文庫)

ミステリ&ホラー、の観点からいえば黒武作品のバランスが好みだな。正直いえば「微妙なアンバランスさ」が魅力だと思うんだよね。ツッコミどころも含めて魅力、とでもいおうか。でもそのアンバランスさが味わいとなっているのだから、それはもう作家性と呼んでいいんじゃないかなって思う。最後にちゃんと気持ちよくさせてくれるサービス精神が素敵。

澁澤龍彦

ねむり姫―澁澤龍彦コレクション 河出文庫

大好き。「心の師匠」だと思っているけど「心の支障」だった可能性や「心の私娼」だった可能性もある(←なんだそれ)。エロスを思考するきっかけとなった恩人。ルックスもカッコいいから始末が悪いよね(←なんだそれ)。

平山夢明

独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)

ホラー小説でいえば、国内では間違いなく平山先生が頂点だと思う。作品の多くはいわゆる鬱エンドだったりもするので、誰にでも勧められる作品じゃない。むしろ、かなり心して覚悟の上で「さあ読むぞ」と扉を開いて欲しい。多分想像しているよりも3枚くらい上の重ったい気分にさせられるから、広告に偽りナシだから。でも平山先生の、ねじれた美意識はしっかりと感じるんだわたし。基本的に短編が多いのもテンポ感よく読めていいよ。飛び込んで。

夢野久作

ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)

面倒くさいけど抜群に面白い小説といえば夢野先生かな。読み始めるまではどんな奇書なのか?と不安と期待で胸いっぱいだったけど、その期待は良くも悪くも裏切られる。至極まっとう、というかしっかり興味を持続させられる物語世界なんだよ。物語の構成力も流石のヒトコトで、最後まで読み終えた後で再度冒頭を読み始めると、仕掛けだらけだったコトに驚かされたりもして。わたしはなかなか飽きがこない名作ぞろいだと思っている。ちょっと最初は読みにくいって感じるかもしれないけれど、他では感じられない読書体験が待っているコトは保障するから。

横溝正史

金田一耕助ファイル5 犬神家の一族 (角川文庫)

今更おすすめするか?と自分でも笑ってしまうけれど平成の世ではもしかしたら知らない人もいるのかも、なんて思ったものだから敢えて引っ張りだしたの。わたしの幼児体験において燦然と輝くミステリのトラウマが、横溝正史作品だ。とにかく市川崑監督の映像化が素晴らし過ぎたってコトに尽きるんだけど、原作の理性的な作風もコレはコレで素敵だと思うんだよね。

最後にヒトコト

どメジャーなところばっかりになったけど、まずは10人の作家を紹介。今後も10人の作家を紹介していこうかな、いや変えるかもな、とふわふわした気分で投稿してしまおうと思う。