駄目人間は今日も

鬱病を持っている駄目人間サラが吐瀉する徒然エッセイ

若者の仕事は悩むコトか?いや失敗するコトだ

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今夜は、新人達と食事に行ってきた。

2年目の同期社員4人と、社長とわたしの6人だった。

多くの時間は、若手社員達の仕事お悩み相談大会となった。

想像以上に疲れたわたしがサラです。

今夜の会食の不幸は、社長と新人が一堂に会してしまったコトだった。

具体的で狭い了見の新人達が抱えている問題や課題は、社長やわたしのような年寄り役員にとってはあまりに稚拙で些細な案件だ。

 

それはそれで別に良い。

 

それは当たり前のコトだし、そういう過程を経て人は成長するのだと思う。

しかし、新人の思考や若手の育成、ひいては若手の考えているコトに寄り添うつもりのない我が社の社長がその場にいると、課題と問題をただただ散らかすという事態に至ってしまったのだ。

 

社長はあらゆる課題を「それは簡単な問題だ。これこれこうすれば解決するだけの話だ。」といったテンションで、軽く軽くいなしていく。

若手はもちろん局所的な視点しか持っていないので、突然俯瞰した話題を振られても到底理解できないのである。

 

しかも、どうというコトのない話題にも、一々新人は感嘆の声を上げるものだから社長がドンドン天狗になっていくのだ。

わたしなどからしてみると、たかだか22〜23歳程度の若僧(あ、失礼)に持ち上げられてイイ気になってんじゃないよと感じるのだけど、まあ、社長もたまには社員に崇められたいのだろうなと自分に言い聞かせて、わたしはただただ黙っていた。

そして気分を紛らわせるために、ただただ呑んでいた。

 

社長は、「この話わかる?」と連呼しながら、若手が確実に理解できないであろう技術的な話題を雄弁に語り続ける。

最初は「ほうほうなるほど」と頷いていた新人達は、途中から言語が理解を超えていくのでついていけなくなっていた。

しかし調子付いた社長の喋りは止まらない。

 

実に不幸な時間だった。

 

わたしは自分が詳細を理解できないように、アルコールを流し込みながら全く無関係なコトを考えていた。

従って新人達とは、殆ど会話しなかった。

早くこの時間が終わればいいのに、と感じていた。

 

社長には決して悪気がないコトは分かっている。

しかしこれは老害といえると思った。

まあ、社長に奢られる形の会食だから、ある意味参加料として社長の話を聴く必要があると、いえなくもない、わたしはその参加料を支払わないタイプだけど。

社長は訳知り顔で開発のイロハを語り良い気分になり、若手は難解な話題に質問しまくっていたために、本質的な論点から遥か遠い着地点に降り立っていた。

 

彼らは皆、真面目だ。

正確には、ただただ真面目で無能だ。

最初はまあそんなものだろうと思う。

大人になるというコトは、この「真面目な無能者」からの脱却ともいえる。

敢えて書くと、大人になるコトは無条件で良いコトだ、とは限らないと思う。

単なる事実として理解してもらいたい。

 

真面目な無能者は、残念ながら今の社会では多くの場合で機能しない。

それどころかむしろ、周りに迷惑を撒き散らす可能性さえあり、時には全力で排除される対象になるコトもある。

わたしは若手社員達に心の中で声をかける。

 

真面目な有能者か、不真面目な有能者を目指してね。

最悪でも、不真面目な無能者止まりでお願い。

失敗をたくさんして、根性と経験則を育ててね。

 

さて、酔い覚ましにちょっと歩いて帰ろうっと。